【社労士解説】統合失調症で障害年金はもらえる?等級・金額・審査のポイントを徹底ガイド【2025年最新】
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はじめに:先の見えない不安を、制度の力で支えたい
「幻聴や妄想が怖くて、外に出るのが怖い」
「やる気が起きず、一日中横になって過ごしてしまう」
「薬の副作用で体がだるく、仕事が長続きしない」
統合失調症は、良くなったり悪くなったりを繰り返すことが多く、将来への経済的な不安を抱えているご本人様やご家族様が多くいらっしゃいます。
まず安心してください。統合失調症は、障害年金の支給対象となる代表的な精神疾患の一つです。
見た目では分かりにくい「生きづらさ」や「生活の困難さ」を国が認め、経済的に支えるのが障害年金制度です。
この記事では、障害年金専門の社会保険労務士が、統合失調症の方が障害年金を受給するための基準、2025年(令和7年)度の最新金額、そして審査をパスするための「医師への伝え方」について徹底解説します。
1. 統合失調症で障害年金を受給する3つの要件
申請には、以下の3つの条件をすべて満たす必要があります。
- 初診日要件:統合失調症(または前駆症状)で初めて医師の診察を受けた日が特定できること。
- 保険料納付要件:初診日の前日時点で、年金保険料を一定期間納めている(または免除されている)こと。
- 障害状態要件:障害の状態が、国が定める等級基準に該当していること。
※統合失調症特有の注意点「初診日」
統合失調症は、確定診断がつくまでに時間がかかることがあります。最初は「不眠症」や「うつ状態」と診断されていた場合でも、それらの症状で初めて受診した日が「初診日」として認められるケースが多くあります。諦めずに専門家へご相談ください。
2. 【2025年最新】受給金額の目安表
令和7年度(2025年4月~)の年金額は以下の通りです。
障害基礎年金(初診日が国民年金の方)
20歳前の発症や、自営業・学生・無職の期間に初診日がある場合です。
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等級 |
年金額(令和7年度) |
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1級 |
1,039,625円 + 子の加算 |
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2級 |
831,700円 + 子の加算 |
※国民年金には3級はありません。
障害厚生年金(初診日が厚生年金の方)
会社員や公務員として働いている期間に初診日がある場合です。より手厚い保障となります。
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等級 |
年金額の目安(令和7年度) |
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1級 |
障害基礎年金1級 + 報酬比例の年金 × 1.25 + 配偶者加給年金 |
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2級 |
障害基礎年金2級 + 報酬比例の年金 + 配偶者加給年金 |
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3級 |
報酬比例の年金(最低保障 623,800円) |
3. 統合失調症の「等級」はどう決まる?(認定基準)
統合失調症の審査では、「陽性症状(幻覚・妄想)」だけでなく、「陰性症状(意欲減退・感情鈍麻)」や「認知機能障害」によって、日常生活にどれだけ支障が出ているかが重視されます。
1級(常時の援助が必要)
- 状態: 高度な妄想や幻覚があり、常に誰かの介護や監視がなければ生活できない状態。あるいは、一日中寝たきりに近い状態で、食事や排泄などの身の回りのことも自力では困難。
- キーワード: 入院中、常時介護、会話による意思疎通が不能。
2級(日常生活に著しい制限がある)
- 状態: 独力での外出や家事は困難。家族の助けを借りてなんとか生活している状態。
- キーワード: 引きこもり、身なりを構わない、金銭管理ができない、予期せぬ行動をとる可能性がある。
- ※多くの統合失調症の方が、この2級での認定を目指します。
3級(労働に著しい制限がある・厚生年金のみ)
- 状態: 日常生活はある程度できるが、仕事をするには大きな制限がある状態。
- キーワード: 一般就労が困難、障害者雇用、単純作業しかできない、職場の配慮が不可欠。
4. 統合失調症の申請で失敗しないための2つのポイント
統合失調症での申請において、不支給(不合格)になってしまう最大の原因は、「陰性症状」の辛さが審査側に伝わっていないことにあります。
ポイント① 医師には「家での無気力な姿」を伝える
診察室では、医師の質問に対して反射的に「大丈夫です」と答えてしまったり、陽性症状(幻聴など)が治まっていると「回復した」と判断されがちです。
しかし、統合失調症で生活を困難にしているのは、以下のような陰性症状であることも多いはずです。
- お風呂に何日も入れない
- 部屋の片付けが全くできない
- 人と話すのが億劫で、電話にも出られない
- 一日中ボーっとして過ごしている
これらは「怠け」ではなく「病気の症状」です。
「できないことリスト」をメモにして医師に渡すなどして、診断書に「陰性症状による生活能力の低下」を具体的に記載してもらうことが、認定への近道です。
ポイント② 「病歴・就労状況等申立書」で空白期間を埋める
統合失調症は発症から現在までの期間が長いケースが多いです。
通院していなかった期間(受診中断)がある場合、「なぜ通院できなかったのか(引きこもっていた、病識がなかったなど)」を申立書でしっかり説明しないと、「症状が軽かったから病院に行かなかった(=治っていた)」と誤解される恐れがあります。
ご自身の病歴をストーリーとして矛盾なく説明する必要があります。
5. よくある質問:働きながらでも受給できますか?
- 可能です。
統合失調症の方でも、服薬コントロールを行いながら働いている方はたくさんいらっしゃいます。
ただし、審査では「どのような環境で働いているか」が厳しく見られます。
- 障害者枠での雇用である
- 就労移行支援事業所を利用している
- 一般企業だが、対人業務を外してもらうなどの配慮がある
- 上司や同僚の頻繁な声掛けやサポートがある
上記のように、「周囲の援助があるから働けている」という事実を証明できれば、就労中であっても2級や3級に認定される可能性は十分にあります。
まとめ:複雑な申請こそ、専門家のサポートを
統合失調症は、症状の波があり、ご自身で複雑な書類を準備するのが精神的に大きな負担となる病気です。
無理をして手続きを進めようとして、ストレスで症状が悪化してしまっては本末転倒です。
「初診日がいつか分からない」
「医師にうまく症状を伝えられない」
「働きながら受給できるか診断してほしい」
少しでも不安がある方は、障害年金の専門家である社会保険労務士にお任せください。
私たちは、あなたの「生活のしづらさ」を代弁し、正当な権利としての年金が受給できるよう、全力でサポートいたします。
まずは無料相談で、現状をお聞かせください。秘密は厳守いたします。
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